(最終更新:2019年3月)
今回は「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」という算数パズルの本を紹介します。
こちらも、以前ご紹介した「賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理」と同様、うちの小学校1年生の子供が学校の図書室から「検定クイズ100 算数パズル」という本を借りてきて、楽しげに問題を解いたり解説を読んで感心したりしていたのを見て、「算数パズルなら楽しくやるのか」と思い、色々な本を買ってみたうちの一冊になります。
「理系脳をつくるひらめきパズル」の内容
エルカミノさんは小中高12年一貫の理数系教育に特化した塾で、この「理系脳をつくるひらめきパズル」には、数字系のパズルから図形系のパズルまで、エルカミノさんが教材として扱っている合計11種類ものユニークな算数パズルが収録されています。
・かずさがし
・合同分かつ
・ゼロゼロ式
・コインさがし
・おなじのつなぎ
・たし算ボックス
・四角カット
・数字のかいだん
・図形さがし
・かけ算ボックス
・面積めいろ
(「エルカミノ式 理系のをつくるひらめきパズル」に掲載されているパズルの例)
どのパズルも、ルール説明・例題から始まり、割と簡単に解ける「☆1つ」の問題から、なかなか解けない「☆4つ」「☆5つ」の問題まで徐々に難易度が上がっていき、最後には、大人も"なるほど"と思うような「難問」も数問掲載されています。
(うちの子供には大半の「難問」は解けませんでしたが...)
どのパズルも、試行錯誤を通じて粘り強さ・我慢強さを養い、考える力や習慣を付けることが目的になっているため、問題を解くに当たっては、トライアンドエラーを繰り返す辛抱強さが必要になります。
そのため、うちの子供の場合、問題の難易度が上がっていくにつれて「解けない。あまり面白くない」とイライラしながら文句を言っていました。
その割には、少し時間が経つとまた問題に取り組んでいて、解けると「分かったー、できたー!」と嬉しそうに叫び、結局、何だかんだ言いながら、この本を買った当日に2~3種類のパズルを終わらせ、その後、延べ一週間くらいで8割ほどの問題をやっつけていました。
「理系脳をつくるひらめきパズル」を始めるタイミング
「理系脳をつくるひらめきパズル」は、小学校1~4年生が対象となっています。
難しい問題文がなく、パズルに直感的に取り組めるようになっているため、小学校1年生でも十分始められますが、殆どのパズルを解くに当たっては、足し算・引き算ができる必要があります。
また、パズルによっては、九九ができないと解けないものもあります。
(「かけ算ボックス」や「面積めいろ」:特に「かけ算ボックス」の後半の方は、九九だけでなく、3つの数の掛け算ができないと解けない問題になっていました)
ですので、この「理系脳をつくるひらめきパズル」は、足し算・引き算+九九を覚えた辺りで始めるのがいいかと思いますし、足し算・引き算+九九まで理解していれば、小学校1年生でも殆どの問題にチャレンジすることができます。
(但し、「図形さがし」というパズルだけは、「平行四辺形」「ひし形」「台形」とは何ぞや、という知識が必要だったため、うちの場合は、このパズルだけは諦めて飛ばすことにしました)
どのお子さんも、問題によって好き嫌いや得意・不得意があると思いますので、なかなか全てのパズルに楽しく取り組んでくれる分けにはいかないと思いますが(例えば、うちの子供は数字系のパズルは割とすらすら解きますが、図形系のパズルは嫌がります)、色々なパズルが簡単な問題から難しい問題まで幅広く掲載されていますので、ある程度は楽しく取り組んでくれると思います。