(最終更新:2020年10月)
うちの子供(小学校3年生)は、本はマンガしか読まないので、文章の読解力を伸ばすために、いくつか国語の読解のドリル・問題集に取り組んで貰いました。
今回は、実際に子供に取り組んで貰ったものの中から、小学生が国語の読解力を伸ばすためのオススメだと思うドリル・問題集とその取り組む順番について、ご紹介したいと思います。
目次:
国語の読解力を伸ばすオススメ問題集と取り組む順番
小学生が国語の読解力を伸ばすための私のオススメのドリル・問題集は、次の3シリーズです。
・くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」シリーズ
・学研の毎日ドリル「国語:文章読解」シリーズ
・Z会グレードアップ問題集「国語:読解」シリーズ
各シリーズとも、小学校1年生から6年生まで、各学年向けの問題集が揃っています。
それぞれの難易度は、
・【くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」】
基本的な内容の読解ドリルです。国語・文章の読解が苦手な子供でも取り組みやすく、1学年上のものにも十分チャレンジできます。
・【学研の毎日ドリル「国語:文章読解」】
こちらも基本的な内容の読解ドリルです。難易度は、【くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」】とほぼ一緒(か、ほんの僅かに高め)です。
・【Z会グレードアップ問題集「国語:読解」】
くもん・学研のドリルに比べて、難易度はかなり高めです。1学年下のものから取り組んでも十分、文章読解の訓練になります。
です。難易度を踏まえたオススメの取り組む順番は、例えば、小学校3年生の場合、
くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」(3年生)
⇒学研の毎日ドリル「国語:文章読解」(3年生)
⇒くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」(4年生)<1学年上>
⇒学研の毎日ドリル「国語:文章読解」(4年生)<1学年上>
⇒Z会グレードアップ問題集「国語:読解」(2年生)<1学年下>
⇒Z会グレードアップ問題集「国語:読解」(3年生)
になります。
以下、それぞれのドリル・問題集について、より詳細な内容をご紹介します。
【基本編】くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」
最初のオススメドリルは、【くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」】シリーズです。
くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」は、
・短い文章を基に、基本的な問題を何枚か繰り返す
(文の主語の穴埋め、接続詞の穴埋めなど)
・「かくにんドリル」として、長めの文章を読み、テスト的な問題を解く
というセットを数セット繰り返します。そして、
・最後に、総仕上げとして、テスト形式の「しんだんテスト」「発展テスト」を数枚実施する
という構成になっています。
難易度は学年に応じて少しずつ異なりますが、各学年向けとも構成自体は全く一緒です。
難しめの漢字にはフリガナが振ってあるため、1つ上の学年向けのドリルでも十分取り組めます。
対象となる文章は、物語文・説明文ともバランスよく出題され、最後には数枚分、詩も出て来ます。
内容は、文章の読解が主体ですが、文法的な問題(例えば、主語の穴埋めや接続詞の使い方)も一部カバーされています。
(なお、あくまで文章の読解なので、"漢字の読み書き"的な問題は一切ありません)
「くもんの小学ドリル:国語 文章の読解」シリーズは、まずは短い文章による基本練習から始めるので、国語が苦手な子供でも取っ付きやすくなっています。
各学年向けとも、1冊あたり大体40~50枚のドリルになりますが、1枚1枚の問題の分量はそれほど多くないため、国語が苦手な子供でも、大体2週間~1か月以内に1冊終えられます。
くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」(2年生)
「短い文章の基本問題」の例:
「かくにんドリル」の例:
「しんだんテスト」「発展テスト」の例:
くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」(3年生)
「短い文章の基本問題」の例:
「かくにんドリル」の例:
「しんだんテスト」「発展テスト」の例:
くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」(4年生)
「短い文章の基本問題」の例:
「かくにんドリル」の例:
「しんだんテスト」「発展テスト」の例:
【基本編】学研の毎日ドリル「国語:文章読解」
続いてのオススメドリルは、【学研の毎日ドリル「国語:文章読解」】シリーズです。
学研の毎日ドリル「国語:文章読解」も、【くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」】と同様、
・短めの文章の「基本問題」を3枚程度⇒やや長めの文章の「標準問題」を3枚程度⇒仕上げとしての「かくにんテスト」を1枚、というセットを5回繰り返す
・最後に、総仕上げとして「まとめテスト」を4枚実施する
という構成になっています。
対象となる文章は、物語(2セット分)・説明文(2セット分)・詩(1セット分)と、バランス良く出題されています。
ドリル1冊あたり40枚程度、かつ、基本的な内容が主体ですので、国語が苦手な子供でも、大体2週間~1か月以内に1冊終えられると思います。
【くもんの小学ドリル「国語:文章の読解」】との比較:
難易度は、ほぼ一緒です。
内容は、文法的な問題(例えば、主語の穴埋めや接続詞の使い方)は殆どなく、文章の読み取り(要点や意味の読み取り、登場人物の気持ち・様子の読み取りなど)が主体となっており、文章量もわずかに多めです。
(こちらも、漢字の読み書きは一切ありません)
学研の毎日ドリル「国語:文章読解」(小学3年)
「基本問題」の例:
「標準問題」の例:
「かくにんテスト」の例:
「まとめテスト」の例:
学研の毎日ドリル「国語:文章読解」(小学4年)
「基本問題」の例:
「標準問題」の例:
「かくにんテスト」の例:
「まとめテスト」の例:
【応用編】Z会グレードアップ問題集「国語:読解」
最後のオススメ問題集は、【Z会グレードアップ問題集「国語:読解」】シリーズです。
「Z会グレードアップ問題集」は、「教科書レベルでは物足りない」「もっと難しい問題にチャレンジしたい」という、中学受験を考えている小学生を対象とした問題集です。
そのため、これまでご紹介した2つのドリルと比べると、難易度はかなり高くなっています。
全部で約40回分で構成されており、基本的には見開き(2ページ)で1回分の文章読解、最後の6回分は計3ページで1回分の長文読解になっています。
内容は、物語・説明文の読み取りが大半で、いかにも受験に出て来そうな文章読解の問題、というイメージです。
但し、一部、詩の読み取り(3回分)や、文章を書く回(3回分。慣用句を使って文章を書くなど)、"漢詩・短歌を読む"・"4ページ分の長文を読む”といった、ちょっと変わった回もありました。
くもん・学研の文章読解ドリルと比べると、難易度が高い分、1冊終えるまでかなり時間が掛かりました。
(+嫌がりました)
ただ、あくまで文章の読み取りなので、"どうしても分からない"ということはなく、一発で正解に辿り着けなくても、丁寧に/間違いを指摘して何回も読み直させれば、「国語が得意」というお子さんでなくても最後までやり遂げられると思います。
(かなり親の手間が掛かりますが...)
繰り返し、難易度がかなり高めですので、一学年下の問題集でも十分役に立つと思います。