くもんのドリルでコツコツ勉強する習慣作り

公文式のくもんのドリル:子供の教育・勉強・学習

(最終更新:2020年4月)

 

今回は、幼児教室や塾などに頼らずに、市販のドリルを使ってコツコツと勉強する習慣を自分の子供に付ける方法がテーマです。

 

子供が年中(5歳)の頃から、アマゾン等で売っている市販のくもんの教材で少しずつ勉強させ始めました。

 

子供は現在(2020年2月時点)小学2年生ですが、算数だけは年中の頃から毎日少しずつ勉強する習慣が続いており、今では小学校4年生向けのくもんのドリル+他社の算数パズルに取り組んでいます。

 

以下に、勉強を習慣付けするために、市販のくもんのドリルを使ってやってきたことを「就学前の幼児(年中~年長)の時にやったこと」「小学校低学年(1~2年生)の算数を習得するためにやったこと」「小学校中学年(3~4年生)の算数に進むためにやったこと」に分けてご紹介します。


目次:


くもんのドリルを使って幼児(年中~年長)の時にやったこと

様々な会社から色々な教材が出ていますが、私が子供の頃に公文式に通っていたことと、「幼児向けパズルや将棋など色々な知育玩具も出しているので、きっと知育や幼児教育のノウハウがあるはず」という理由で、市販のくもんのドリルを使ってみることにしました。

 

ですので、使い始めた理由は安直ですが、結果として、くもんのドリルは知育・幼児教育に合った教材だったと思います。

 

その理由としては、下の写真のように、ドリルが体系立てて整備されており、勉強の進捗状況に合わせてステップアップしていく構造になっていることが挙げられます。

公文式のくもんのドリル(就学前の幼児向け:はじめてのおけいこ):子供の教育・勉強・学習

我が家の場合は、主に「かず・けいさん」と「もじ・ことば」を勉強させることにし、勉強の習慣作りのために「1日2枚(両面なので計4ページ)だけ。その代わりに毎日必ず」というルールを設けました。

 

2枚だけなので、1日大体10~20分くらいで終わりますが、コツコツ毎日やれば、1ヶ月に1冊、年間10冊くらい終えることができます。

 

以下に、各教科(?)の勉強方法と注意点を纏めます。

 

足し算・引き算

20まで数えられるようになる(+ただただ1から20までお経のように唱えるのではなく、数字の意味を理解する)までは親が付きあってあげる必要がありますが、一旦、20まで数えられるようになれば、後は、親としてのサポートは大分楽になります。

 

問題を解くのに親が付きっ切りになる必要はありません。

 

問題を解こうと思ったら、指を折るなり、〇(まる)を描くなりして数えればいいだけなので、子供だけで問題が解けるからです。

 

この頃は、「子供に問題を解かせて親が答え合わせをする。間違っているところがあったら、その問題を再度やらせる」ということをただただ繰り返しました。

 

繰り返していくうちに、少しずつ、数えなくてもすらすらと計算ができるようになっていきます。

 

教材としては、くもん出版のカリキュラムの通り、

 ・すうじおけいこ 4・5・6歳

 ・はじめてのたしざん 4・5・6歳

 ・たしざんおけいこ1集 5・6・7歳

 ・たしざんおけいこ2集 5・6・7歳

 ・はじめてのひきざん 6・7・8歳

 ・ひきざんおけいこ 6・7・8歳

の順に進めていくのがいいかと思います。

 

(「はじめてのたしざん」の例:数字をなぞることから始まり、最終的には+1、+2の足し算まで学習します)

公文式のくもんのドリル(幼児向け:はじめてのたしざん1):子供の教育・勉強・学習
公文式のくもんのドリル(幼児向け:はじめてのたしざん2):子供の教育・勉強・学習
公文式のくもんのドリル(幼児向け:はじめてのたしざん3):子供の教育・勉強・学習
公文式のくもんのドリル(幼児向け:はじめてのたしざん4):子供の教育・勉強・学習

 

ちなみに、「はじめてのとけい」「とけいおけいこ」も買い与えましたが、「とけい」をドリルで勉強するのは分かりにくいらしく、「難しいから嫌だ」とドリルを放り投げてしまいました。

 

一方で、子供が年長の時に実際の時計を使って時刻の見方を教えたところ、割とあっさり理解したので、時計に関しては、ドリルに頼るよりも親が実物を使って直接教えた方が効率が良さそうです。

 

ひらがな・カタカナ

ひらがな・カタカナは、足し算・引き算に比べると大分(親の)手間が掛かりました。

(特に"書く"方)

 

子供が2~3歳くらいの頃、電車が大好きだったので、交通新聞社の「でんしゃのあいうえお」という本でひらがなの読み方を教えていたのですが、年中になってからは、足し算・引き算と同様、くもん出版のカリキュラムに沿って、

 ・やさしいひらがな1集 3・4・5歳

 ・やさしいひらがな2集 3・4・5歳

 ・ひらがなおけいこ 4・5・6歳

 ・はじめてのカタカナ 3・4・5歳

 ・カタカナおけいこ 4・5・6歳

をやりました。

 

ただ、足し算・引き算と違ったのは、ひらがな・カタカナは、親が付きっ切りで見てないと「ただ何となくなぞるだけ。書き順も無茶苦茶」という状況になり、結局、何も身に付かないということです。

 

加えて、一通りドリルを終わらせても、まだ書くのが覚束ない文字が結構あったので、くもんの教材に加えて、

 ・「あ」から「ん」まで(もしくは「ア」~「ン」)何も見ないで書かせ、書けなかった文字を重点的に書く練習をする

 ・(モチベーションを上げるため)ポケモンの名前をひらがなやカタカナで書かせる

といったことも追加で練習して、ひらがな・カタカナは習得しました。

 

ちなみに、「アルファベット」や当時(今も?)流行っていた「うんこ漢字ドリル」にも手を出してみましたが、ひらがな・カタカナと比べて、アルファベットや漢字は触れる機会が少なく(例えば、幼児向けの本を読むのに必要ないですし、保育園で何かを書く際にも使いません)、一旦、無理に覚えさせてもすぐに忘れると思ったので、最初の数ページをやっただけでお蔵入りにすることにしました。



くもんのドリルで勉強の習慣付け:小学校低学年(1~2年生)の算数

小学生になってからも、引き続き、くもん出版のドリル(「くもんの小学ドリル」というシリーズ)を使っています。

 

我が家の場合、学校が終わった後、放課後クラブ(学童保育)に預けていますが、放課後クラブにいる間に学校の宿題に加えて、1日3枚(計6ページ)、くもんの算数のドリルを終わらせるルールにしています。 

(ちなみに、くもん出版のドリルは、該当ページを冊子から切り離せるので、毎日3枚だけ持って行かせられて便利です)

 

「くもんの小学ドリル」も、1冊70ページほどですので、月に1冊終わります。

 

幼児の頃は、計算だけでなく、ひらがな・カタカナも勉強させましたが、小学生になってからは

 ・何かしら得意な分野をしっかりと作ってあげて、自信を持たせたい

 ・漢字やアルファベット等の"書き取り"系は、終わったドリルだけを見ても「きちんとやったのか/適当にやっつけたのか」「マスターしたのか/していないのか」の区別がつかない

という理由で、算数だけに絞ることにしました。

 

但し、下のように、小学生向けのカリキュラムも様々な教科がありますので、例えば、子供に本をどんどん読んで欲しければ漢字の勉強を、子供に英語を習得して欲しければ英語の勉強を取り入れるのもいいと思います。

公文式のくもんのドリル(小学生向け:くもんの小学ドリル)1:子供の教育・勉強・学習

勉強を習慣付けることに加えて、できるだけ効率良く勉強させるために、我が家では

 ・放課後クラブで終わらなかった分は、必ずその日のうちに家で終わらせる

 ・答え合わせは子供ではなく親がやる。間違えた問題は、その日のうちに親と一緒にやる

 ・分からない問題は分からないまま家に持って帰ってきて(誰かに答えを聞いて埋めない)、その日のうちに親と一緒にやる

 ・平日頑張る代わりに、休日は一切やらなくていい

というルールを設定しています。

 

1日3枚だけでも、平日だけでも毎日コツコツと続けていると

 ・1年生の算数が1年生の夏(7月)に終了

 ・2年生の算数が1年生の冬(12月)に終了

と、(算数だけですが)学校のカリキュラムを大分先取りするペースで進められます。



くもんのドリルで勉強の習慣付け:小学校中学年(3~4年生)の算数

小学校中学年(3~4年生)の算数になってくると、単純な足し算や九九から、2桁×2桁の掛け算や3桁÷2桁の割り算へと問題が複雑化してきます。

 

そのため、小学校低学年(1~2年生)の算数の勉強と違って、単純にドリルを渡して「これ、やってね」という分けにはいかず、解き方から教えてあげる必要があります。

 

そこでオススメなのが、同じくもん出版の「くもんのにがてたいじドリル」というシリーズです。

 

「くもんの小学ドリル」は、問題の解き方の説明が殆どなく、ひたすら問題が並ぶ構成になっています。

 

そのため、ある程度複雑な問題について、解き方から勉強する場合には不向きです。

 

(くもんの小学ドリルの例)

公文式のくもんのドリル(小学生向け:くもんの小学ドリル)2:子供の教育・勉強・学習
公文式のくもんのドリル(小学生向け:くもんの小学ドリル)3:子供の教育・勉強・学習

 

一方、「くもんのにがてたいじドリル」は、最初に問題の解き方を分かりやすく丁寧に解説した上で、練習問題にチャレンジする、という二段階の構成になっています。

 

(くもんのにがてたいじドリルのイメージ)

くもんのにがてたいじドリル算数(くもん出版)1:算数の教育・勉強・学習
くもんのにがてたいじドリル算数(くもん出版)2:算数の教育・勉強・学習

 

但し、「くもんのにがてたいじドリル」は、掲載されている練習問題数自体はあまり多くありません。

 

ですので、これから問題の解き方を学ぶ場合は「くもんのにがてたいじドリル」から始め、問題の解き方をある程度理解したら「くもんの小学ドリル」でひたすら反復練習を行う、というステップを踏むのがオススメです。

 

⇒「くもんのにがてたいじドリル」の詳細記事はこちら



くもんのドリルを使ってコツコツ勉強する習慣を付けるコツ

少し長い文章になりましたが、最後に、市販のくもんのドリルでコツコツ勉強する習慣作りのコツを簡単に纏めると、

 

 ・毎日必ずやらせる

 ・但し、やらせ過ぎず、毎日続けられる量に留める

 (実際、うちの子の場合も、小学生になった当初は1日4枚やるルールでしたが、残す日が続いたため、3枚に減らしました)

 ・子供任せにしないで、子供が躓いているところを親が助けられるようにする

 (勉強に限らず、できないところが出てくると、すぐに「難しい」と言って投げ出して、以後、やらなくなってしまいます)

 ・そのために、子供だけでなく、親も長続きするやり方を考える

 

といったことがポイントになります。


関連記事(1)算数を得意にする勉強方法

関連記事(2)オススメ算数パズル(レビュー付き)

【2020/4追記】くもんの小学ドリル:国語シリーズについて

小学校2年生まではひたすら算数に注力してきましたが、うちの子供があまりに本を読まないため、文章を読む訓練の一環として、小学校3年生から「くもんの小学ドリル:国語」シリーズも取り組み始めました。

 

ご関心のある方は、こちらの記事(「くもんの小学ドリル:国語」シリーズのレビュー)もご覧下さい。