SAPIXの算数パズルのレビュー:「きらめき思考力パズル」

きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想:算数の教育・勉強・学習

(最終更新:2019年4月) 

 

今回はSAPIX(サピックス)が出している「きらめき思考力パズル」という算数パズルの本を紹介します。



きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_数センス入門編:算数の教育・勉強・学習

「きらめき思考力パズル」(SAPIX)の構成

SAPIXの「きらめき思考力パズル」も、以前ご紹介した「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」と同様、算数に関連した様々なパズルが収録されています。

 

但し、数パズルから図形パズル、易しい問題から難しい問題まで一冊に収められている「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」とは異なり、SAPIXの「きらめき思考力パズル」は、

 

「数センス編・図形センス編」×「入門編・特訓編」×「1~3年生・2~4年生」

 

の計8冊と、冊子が細かく体系立てて分けられています。

 

 また、「入門編」「特訓編」ともに前半が「れんしゅうステージ」、後半が「ちょうせんステージ」に分けられており、

 

「入門編:れんしゅうステージ」⇒「入門編:ちょうせんステージ」⇒「特訓編:れんしゅうステージ」⇒「特訓編:ちょうせんステージ」

 

と、徐々に難易度がステップアップしていく構成になっています。

 

今回は、「1~3年生」向けについてご紹介したいと思います。

 

(「きらめき思考力パズル 2~4年生」の記事はこちら

きらめき思考力パズル:数センス入門編(1~3年生)の内容

まずは、最初に購入してみた「数センス入門編」を紹介します。

 

「数センス入門編」には、6種類のパズルが掲載されています。

 

 ・数字カードならべ

 ・数の道じゅん

 ・あまだれパズル

 ・切ってずらす

 ・たし算パズル

 ・どの道を通る?

 

「1~3年生」向けとなっていますが、小学校1年生で習う足し算・引き算ができれば十分取り組めます。

 

あくまで「入門編」ですので、算数パズル慣れしている子供には簡単過ぎるかもしれませんが、小学校低学年の子供でも、数字に親しみながら学べる内容になっています。

 

うちの子供の場合、小学校1年生後半頃に「数センス入門編(1~3年生)」を買い与えましたが、この「きらめき思考力パズル」よりも先に、くもんのドリルや他の算数パズルをやらせていたため、「れんしゅうステージ」は一気に終えてしまい、また、「ちょうせんステージ」も"挑戦"という名前ほど難易度は高くなかったため、結局2日くらいで全て解き終わりました。

 

(「きらめき思考力パズル 小学1~3年生:数センス編」掲載パズルの例)

きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_数の道じゅん:算数の教育・勉強・学習
きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_どの道を通る?:算数の教育・勉強・学習

きらめき思考力パズル:図形センス入門編(1~3年生)の内容

きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_図形センス入門編:算数の教育・勉強・学習

「数センス入門編」を割とすらすらとやっていたので、「図形センス入門編」も「数センス入門編」を始めた日に注文してみました。

 

図形センス入門編も、数センス入門編と同様、6種類のパズルが掲載されています。

 

 ・箱を切りひらく

 ・切りかぶをとびこえて

 ・かさねたじゅんばん

 ・つみ木の数

 ・正方形をしきつめる

 ・いくつあるのかな

 

数センス編と同じく算数パズルとしては簡単めで、数日で終えられる難易度・ボリュームになっており、小学校低学年の子供でも楽しみながら空間把握力や想像力を養える内容になっています。

 

(「きらめき思考力パズル 小学1~3年生:図形センス編」掲載パズルの例)

きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_つみ木の数:算数の教育・勉強・学習
きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_いくつあるのかな:算数の教育・勉強・学習

きらめき思考力パズル:特訓編について

きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_数センス特訓編:算数の教育・勉強・学習
きらめき思考力パズル 小学1~3年生(SAPIX)の口コミ・レビュー・評判・感想_図形センス特訓編:算数の教育・勉強・学習

「特訓編」に掲載されているパズルの種類自体は「入門編」と一緒です。

 

但し、前述の通り、難易度が少し上がっており、入門編は2日程度で終えたのに対して特訓編は4~5日くらいと、やや時間は掛かりましたが、「入門編」がこなせれば「特訓編」にも十分取り組めるレベル感になっています。

 

算数パズル慣れしている子供は「特訓編」からでもこなせると思いますが、「入門編」から始めても1~2日で「特訓編」に辿り着けるため、個人的には、子供に「できた!」という成功体験を積ませるために、多少簡単過ぎてもスラスラ解ける「入門編」から始める方がいいと思います。

 

きらめき思考力パズル(小学1~3年生)を始めるタイミング

計算力や知識を鍛えるようなドリルとは異なり、思考力を鍛える類いの算数パズルは、なかなか一朝一夕で効果が得にくく、いかに子供に学習を継続させるかが重要になると思います。

 

「きらめき思考力パズル」自体は1桁の足し算・引き算ができれば十分取り掛かれますが、とは言え、小学校1年生なりたてで始めると躓くことも多いかと思います。

 

「できる」⇒「楽しい」という成功体験を持たせることが、子供に学習を継続させる上で一番重要なことだと思いますので、小学校1年生の前半のうちは、くもんのドリルのような教材で足し算・引き算+九九を反復し、基礎を磨くことに集中させ、小学校1年生の後半辺りになってから算数パズルに取り掛かるのが効率的かと思います。

 

また、"算数パズル"の中での順番については、うちの場合は「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」「きらめき思考力パズル」の順にやりましたが、

 

 ・「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」よりとっつきやすい問題が多い

 ・冊子が細かく分けられているため、子供のレベルを問わず、やり遂げた(1冊終えた)感を得やすい

 (ちなみに我が家の場合、「エルカミノ式 理系脳をつくるひらめきパズル」の方は、解けずに挫折した問題が結構残っています)

 

といった理由から、改めて振り返ると「きらめき思考力パズル」から始めるのが良かったかな、と思います。