「賢くなるパズル:計算ブロック」(宮本算数教室)のレビュー

賢くなるパズル計算ブロック(宮本算数教室)の口コミ・レビュー・評判・感想1:算数の教育・勉強・学習

(最終更新:2020年3月)

 

宮本算数教室からは「賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理」「賢くなるパズル てんびん」など、「賢くなる〇〇」シリーズとして様々な算数パズルが出ていますが、今回は「賢くなるパズル 計算ブロック」を紹介します。

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宮本算数教室「賢くなるパズル 計算ブロック」について

「賢くなるパズル 計算ブロック」は、算数と数独を組み合わせたようなパズルで

 

・足し算・引き算を使って解く「たし算」

・掛け算・割り算を使って解く「かけ算」

・足し算・引き算・掛け算・割り算全てを使って解く「四則」

 

の3つがあり、それぞれ「初級」「中級」「上級」の3冊に分かれています。

 

ここでは、うちの子供(小学校2年生後半)が挑戦してみた「かけ算」「四則」の2つをご紹介します。

 

宮本算数教室「賢くなるパズル 計算ブロック:かけ算」

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「賢くなるパズル 計算ブロック:掛け算」は、数独と掛け算(「中級」「上級」は掛け算+割り算)を組み合わせたパズルです。

 

ルールはシンプルで、

 

「縦の列・横の列とも、同じ数字を2回使わないようにしながら」

「太枠の中の数字の積(「中級」「上級」は、積または商)が枠の中に書いてある数字になる」

 

ように数字を当てはめていく、という、小学校低学年でも理解しやすい問題になっています。

 

「初級」には、10級から8級が掲載されており、10級は3×3マス(使う数字は1~3まで)、9級・8級は4×4マス(使う数字は1~4まで)と、徐々に難易度が上がっていく構成になっています。

 

(「かけ算初級」の例題)

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"級"が終わるごとに、宮本算数教室の算数パズル恒例の「級位認定証」が中表紙のように挟まれています。

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「算数と国語を同時に伸ばすパズル:分数編」(宮本算数教室)との比較

同じく宮本算数教室が出している「算数と国語を同時に伸ばすパズル:分数編」(の裏面)にも、全く同じタイプのパズルが掲載されています。

 

「算数と国語を同時に伸ばすパズル:分数編」の掛け算パズルも4×4マスまでですが、「賢くなるパズル 計算ブロック 掛け算:初級」に比べて、問題はやや難しくなっています。

 

ですので、「算数と国語を同時に伸ばすパズル:分数編」をやった場合は、「賢くなるパズル 計算ブロック 掛け算:初級」は飛ばして、「中級」からチャレンジするのがいいと思います。

 

「算数と国語を同時に伸ばすパズル:分数編」の詳細記事についてはこちら


「かけ算中級」は7級から4級までです。

 

7級・6級は5×5マス、5級・4級は6×6マスと、マス目が増える(=使う数字が増える)上に、掛け算だけでなく割り算も必要になってきます。

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「かけ算上級」は3級から1級までが掲載されています。

 

3級は7×7マス、2級は8×8マス、1級は9×9マスと、使う数字が1つずつ増えていきます。

 

加えて、「上級」は、「中級」と違って太枠の中が掛け算なのか割り算なのかのヒントがなくなりますので、より複雑で頭を使うパズルになっています。

 

 例えば、太枠の中の数字が"2"の場合、「上級」だと、"1と2の掛け算(または割り算)"だけでなく、"2と4の割り算"、"3と6の掛け算"、"4と8の割り算"と、考えなくてはいけないパターンが一気に増えます。

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「かけ算上級」は表紙に「宮本算数教室トップの生徒でさえ手こずる究極パズル!」と謳われている通り、最後の方は、大人でもなかなかスラスラ解けないレベルになっています。

 

(「かけ算上級」の一番最後の問題。かなりの激闘だったようです)

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宮本算数教室「賢くなるパズル 計算ブロック:四則」

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「賢くなるパズル 計算ブロック:四則」も、「かけ算」と同様の数独と計算を組み合わせたパズルです。

 

但し、「四則」というタイトルの通り、足し算・引き算・掛け算・割り算の全てを駆使するため、「かけ算」に比べて難しいパズルになっています。

 

「初級」には、10級から8級が掲載されています。

 

「初級」の問題は全て4×4マスで、四則演算のどれを使うのかのヒントも示されています。

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「四則中級」は、7級から4級までです。

 

7級・6級は5×5マス、5級・4級は6×6マスになっており、全て、四則演算のどれを使うのかのヒントがあります。

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「四則上級」は、3級から1級です。

 

3級は7×7マス、2級は8×8マス、1級は9×9マスと、使う数字が増える上に、「初級」「中級」と違って四則演算のどれを使うのかのヒントもなくなります。

 

そのため、「かけ算上級」や「四則中級」と比べて、格段に難易度は上がっています。

(「四則上級」の表紙で「最難関国立大学生でも手こずる究極パズル!」と謳っているほどです)

 

ただ、注意深く考えていくと、マス目を埋める数字が1つ1つ、きちんと見つかるようになっており、四則演算を習得していて算数パズル慣れしているお子さんでしたら、小学校低学年でも十分取り組める内容になっています。

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宮本算数教室「賢くなるパズル 計算ブロック」を始めるタイミング

「賢くなるパズル 計算ブロック」のルール自体は極めてシンプルで理解しやすく、高度な文章読解力などは必要ありません。

 

ですので、小学校低学年でも十分取り組める算数パズルになっています。

 

但し、「かけ算」「四則」に取り組むに当たっては、2年生で習う九九のレベルでは不十分で、3年生(一部、4年生)で習う2桁・3桁の掛け算・割り算がこなせる必要があります。

 

(2桁・3桁の掛け算・割り算の習得については、こちらの記事「くもんのドリルでコツコツ勉強する習慣作り」もご参照下さい)

 

宮本算数教室「賢くなるパズル 計算ブロック」の感想

(本人が楽しかったかどうかは置いておくと)親としては、計算力だけでなく、思考力や注意力、素因数分解の感覚も同時に養える、とてもいい算数パズルだと思いました。

 

問題をこなすほど、子供が着実に力を付けているのが実感できます。

(上級まで来ると、本人がどうやって問題を解いているのか、親が追えなくなります)

 

初級・中級は1日に1級のペースで進む一方で、上級になると、数日掛けて1問解く、というペースまで落ちますが、粘り強く地道に解くことで、着実にレベルアップできる構成になっています。

 

数ある算数パズルの中でも、かなりオススメのシリーズです。