「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」(宮本算数教室)のレビュー

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(最終更新:2019年9月)

 

以前、宮本算数教室の「算数と国語を同時に伸ばすパズル」という算数パズルを紹介しました。

 

上の子供(小学校2年生)に、入門編から始めて貰い、初級編・中級編・上級編とシリーズを一通りやって貰いましたが、(本人が楽しかったかどうかは別にして)私としては「子供に取り組ませて良かった」と思える満足度の高い教材でした。

 

そこで、同じ「算数と国語を同時に伸ばすパズル」シリーズで少し毛色の違う「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」にも取り組んで貰いましたので、今回はその「分数編」をご紹介したいと思います。



「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」(宮本算数教室)の内容

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「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」は宮本算数教室の教材を小学館がドリルにしたもので、「入門編」~「上級編」と同様、ページの表面と裏面で異なるパズルが掲載されています。

 

表面は「分数」をテーマにした文章問題になっており、問題を解いていくことで、「分数」の意味が理解できるようになっていく内容になっています。

 

初級(表面)の1問目:

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裏面は、「算数と国語を同時に伸ばすパズル」の「入門編」~「上級編」では数独と足し算を組み合わせたようなパズルでしたが、「分数編」では数独と掛け算を組み合わせたようなパズルになっています。

 

分数編(裏面)の例題:

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「算数と国語を同時に伸ばすパズル」の「入門編」~「上級編」と同様、「分数編」も問題を解き進めていくに連れて「初級」⇒「中級」⇒「上級」と、"級"が上がる構成になっています。

 

「初級」「中級」はそれぞれ8ページ分(裏表でそれぞれ計16問)、「上級」は 9ページ分(裏表で計18問)が掲載されており、「中級(表面)」は線分図を書いて解く問題、「上級(表面)」は線分図の中にさらに線分図を書いて解く問題、と徐々に難易度が上がっていく構成になっています。

 

中級(表面)の例題:

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上級(表面)の例題:

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"級"が一通り終わると、「算数と国語を同時に伸ばすパズル」の「入門編」~「上級編」と同じように「認定証」が中表紙のように挟まれています。

 

「認定証」のイメージ:

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「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」に取り組めるタイミング

小学校低学年の子供でも取り組めるように、漢字には全てフリガナがしっかりとふってありますが、分数の性質上、表面の分数の文章問題は、問題を解くに当たっては掛け算・割り算が必要になります。

(しかも、九九のレベルではなく、例えば「中級」と解くには、480÷4だったり、120×7といった計算ができる必要があります)

 

また、裏面の"数独+掛け算”的なパズルの方は、「初級」から3つの数の掛け算、「上級」になると6つの数の掛け算が出てきます。

 

ですので、このパズルに取り組むにあたっては、小学校3年生で習うレベルの掛け算・割り算を一通り理解している必要があります。

 

「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」の感想

「分数編」表面のパズルについては、うちの子供(小学校2年生)の場合はいきなり一人ではできませんでしたが、解説しながら一緒に数問やってあげると、後は自分一人で解けるようになりましたし、一通りやると、分数の意味が理解できるようになりました。

 

ただ、この算数パズルを一冊終えても、あくまで分数の意味が理解できるようになるだけで、分数の計算(例えば、1/2+1/3)までできるようになる分けではありません。

 

実際に分数の計算をやるのはもう少し先になると思いますが、その頃にはこのパズルで学んだことは忘れている気がしますので、必ずしも今のタイミング(小学校低学年)で「分数編」に手を伸ばす必要はなかったかな、というのが、実際に手を付けてみての率直な感想になります。

 

どちらかというと、表面の分数パズルよりも裏面の"数独+掛け算"パズルの方が、算数のセンスだったり数字の感覚を身に付ける上で役に立つように思いました。

(「分数について学ぶ」という趣旨から外れてしまいますが)