(最終更新:2018年7月)
夏休みに小学1年生の子供に通わせる英語教室について調べている際に、今更ながら、既に公立の小学校でも5年生から英語の授業が必修になっていることや、2020年に小学校の英語教育が大きく変わることを知りましたので、今回は、その内容を簡単にまとめたいと思います。
2020年の小学校の英語教育
小学校の英語教育は「外国語活動」という名称で、2011年から公立の小学校でも必修になっており、昨年度(2017年)までは、小学校5・6年生を対象に年間35コマ(週1コマ=45分)授業を行うことになっていました。
これが、2020年には下記のように大きく変わります。
【小学校5・6年生】
・年間35コマから年間70コマ(週2コマ)に倍増します。
・現在の教育内容は「聞く」「話す」がメインですが、「読む」「書く」が新たに加わり、4技能バランスよく学ぶようになります。
・これまでの「外国語活動」という扱いではなく、「英語」という名の「教科」になります。そのため、これまでと違って、ひとりひとりに成績が付くようになります。また、中学受験で英語のテストが導入される可能性も出てきます。
【小学校3・4年生】
・英語の授業が、小学校3年生から必修になります。小学校3・4年生は年間35コマ(週1コマ)です。
・教育内容は、アルファベットの読み書き+「聞く」「話す」が中心で、英語や英語の音に慣れ親しむことが目的になります。
・小学校3・4年生はまだ「教科」ではなく、あくまで「外国語活動」ですので、成績は付きません。
ですので、要は、今までは小学校5・6年生でやっていたことを、小学校3・4年生から始めるイメージです。
現在(2018年)の小学校の英語教育
上記のように、2020年から小学校の英語教育が大きく変わりますが、実際には2020年に一気に変更するのではなく、2018年から段階的に変更していこう、ということになっています。
具体的には、元々、小学校5・6年生を対象に年間35コマの「外国語活動」だったものが、2018年から
・小学校5・6年生は年間50コマの「外国語活動」
・小学校3・4年生は年間15コマの「外国語活動」
を実施することになっています。
但し、実際の対応については、学校ごとの教育方針や教員確保の関係上、地域・学校によってバラツキがあるそうです。
また、地域によっては、一部の公立の小学校を「英語教育モデル校」と位置付け、ネイティブの先生に常駐してもらって、小学校1年生から「外国語活動」の授業を毎週行っているところもあります。
このように、公立の小学校でも、英語教育に関しては学校ごとに大分バラツキがあるのが現状です。
ですので、これから小学校に進学するお子さんをお持ちで英語教育にご関心がある方は、お子さんを公立の小学校に進学させる場合でも、どんな英語教育を行っているかを確認して学校選びの参考にする、といったことが大事になってきます。